第2章 カリスマが欠かせない欧米社会

ヨーロッパでは「神と人間を仲介する」とされるカリスマが原始キリスト教の頃から存在していたとされています。カリスマが原始キリスト教の頃から存在したとなれば、2000年以上も前の話となり、その歴史の古さに、私たちは驚かされもします。

ヨーロッパの人々はそのカリスマを「神賦の才の持ち主」と評していました。神賦の才と評されていたカリスマですが、欧米は21世紀のいまになってもカリスマ的人物が活躍しており、社会もカリスマを応用している処があります。

一方カリスマが存在しなかった日本ですが、最近になりカリスマが登場するようになっています。だが、日本でのカリスマの意味は、欧米人が考える「神賦の才」と大仰なカリスマ像ではありません。日本では一般的にカリスマを職業の前につけ、カリスマ医師やカリスマ美容師、カリスマ調理士等と軽く専門家的な意味にして使っています。

欧米でカリスマが古くから存在していた事実、一方カリスマが存在していなかった日本でカリスマが別の意味で使われる現象。この理由を求めてみると、欧米と日本に社会構造の違いがある事に突き当たります。

社会構造の基となるものの一つが地政学条件です。地政学は、その周辺に在する国や地域の宗教や文化に影響を及ぼし、そこに住む人たちの考え方や行動等の諸々のものに影響を与える処があります。

欧米でカリスマが2000年以上も前から存在し、いまも尚カリスマ的人物が活躍し、社会もカリスマ的人物を応用しています。この欧米の実態は、私たち日本人から見ると意外性がありますが、一方でカリスマの有無が根が深い事を示唆しています。

これを受け、私は欧米人が考えるカリスマの意味、実体を理解する事は、欧米社会と欧米人の本質を掴む「ヒント」になると、見立てています。

本章ではこの視点に立ち、古くから存在するカリスマに焦点を当て、欧米社会の実体と欧米人の本質に迫ってみたいと思います。

 

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