ちなみに、一般の方が直接アクセスできない重要な情報源があります。それが「レインズ」(東日本不動産流通機構)と呼ばれる、宅建業者専用の不動産情報システムです。レインズはインターネットに掲載されていない物件情報を持ち、成約済み物件の情報も時系列で確認できるため、不動産業界では不可欠な情報源となっています。
レインズが重要視されるのは、売り出し価格よりも実際の成約事例を用いて価格査定を行うからです。売り出し価格には売主の希望が反映されることがありますが、成約価格は市場の実態を反映しているため、より信頼性の高い指標となります。
しかし、レインズの情報は一般の方には非公開のため、不動産会社の力を借りることが必要です。一般に公開されている情報と合わせて相場観を理解しておくことで、不動産会社からの提案に対してより自信を持って対応することができるでしょう。
ここで、相続不動産売却の一般的なステップを紹介します。全体の流れを理解することで、より効果的な戦略を立てることが可能になります。
相続不動産の売却の基本的な流れ
ステップ1 不動産会社や不動産コンサルティング会社に売却の相談
相続不動産を売却する際、多くの方が税理士、弁護士、司法書士、あるいは金融機関からの紹介で不動産会社を選びます。しかし、紹介だけでなく、ご自身でも探してみて2~3社から話を聞くことをお勧めします。
さらに、不動産の面積が大きい場合や複雑な条件がある場合は、不動産鑑定士や不動産コンサルタントに事前相談することも検討してください。相場価格を把握できれば、自信を持って売却プロセスを進めることができます。
ステップ2 査定報告書を作成してもらい金額や売却条件を確認する
不動産会社を決めたら、対象物件の査定を依頼しましょう。この査定額が妥当かどうかが重要です。2~3社から査定を受けることで相場もつかめます。同時に信頼できる担当者を見つけることも大切です。相性の良い担当者との出会いが、スムーズな取引につながります。
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