「私の大好きなMarlon、ほらキリンが出来たわ」
手の平にオリガミのキリンを乗せてくれると嬉しくてLisaを見上げた。
「ねぇ、Lisaはどうしてこんなにいろんな物が作れるの?」
Lisaは何かを考えるように首を傾げて僕に言った。
「昔ね、折り紙の本を買って、たくさん作れるようになったの」
「なんでも作れるの?」
「そうよ。なんでも!」
そう言ってLisaがニコニコとしながら僕のおでこに自分のおでこをグリグリ押し付けてくる。僕もそれが楽しくてつい大きな声を出して笑ってしまう。祖父が楽しげに僕らを見つめてから祖母に向かって言った。
「二人とも仲が良いな」
祖母はそれに応えるように僕らを見て、
「本当。年の離れた姉弟みたいね。Lisa、今日あなたの淹れてくれた紅茶はとっても美味しいわ」
そう言って美味しそうに紅茶を口に運んだ。
「本当? 嬉しいわ、皆に喜んでもらえて。皆大好きよ! 特にMarlon、あなたが一番好きよ!」
僕は嬉しくてLisaを見つめた。
「僕もLisaが大好き」
キャッキャと騒ぎながら遊ぶ僕らを祖父母は優しく微笑み見守ってくれる。そのときだった。祖母がLisaを見て心配そうに話し掛けた。
「Lisa、無理をしないでね。明日は早めに家を出て病院へ行くから」
「ありがとうDat。今日はMarlonがいるからとっても調子が良いの」
そしてLisaは僕に向かって、
「Marlon、良い子ね。大好きよ。だからいつも傍にいてね。あなたが傍にいると私は元気になれるの」
と言ってくれた。その言葉が嬉しくて僕は頷いた。僕もLisaが傍にいると元気になれるから。
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