香子が、
「気持ちいいね。ほら、ご飯よ」と。逃げた。
「丈おじ、お風呂入って」
「おおー、今行く」
二人共、レモン水をいっぱい飲む。
「ぱぁー、美味い」
「丈哉さんがお風呂上がったら、ご飯にしましょうね」
「今日は何の魚のおつゆ」
「ぶりのあらのおつゆよ。圭君はヨモギで、ジョー君は春菊ね」
丈哉さんがお風呂から上がった。
魚のおつゆ、ジャガポーク、牛と玉ねぎの炒め、キュウリのキムチ、ブロッコリーの辛子明太子ソース、凄い量だ。
さぁ、食べましょう。
ビールで乾杯。ジョー君は残念そうだけど、ジュース。
たくさん食べている。おつゆは二人ともおかわり。わぁー、凄い、完食だ。嬉しい。
「丈おじ、お風呂でジョー君とも話したけど、年取っても、心配するな。俺とジョー君が面倒見るから。いいね。二人の父親でもあるからな。よぼよぼになってからだな」
丈哉さん、涙をこらえている。
「バカな事を言うんじゃないよ。僕はよぼよぼにはならんよ」
「強がるところが、年寄りだよ。年取ったら、素直なじいさんになるんだよ。アハハハハ」
嬉しくて、嬉しくて、頬が緩んでいる。
「香子ママ、おはぎが食べたい」
「こんなに食べたのに、入るのか?」
「若者は入るんだ。デザートだよ」と、ジョー君に、言われている。
色んな話をして、十時頃、三人とも、寝室へ。遊び疲れたんでしょう。
次回更新は10月24日(金)、22時の予定です。
👉『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』連載記事一覧はこちら
『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』にハマった人、必読!
番外編の連載企画も進行中!
👉「いくつになっても、恋は始まる。」──ときめきが止まらない“大人のラブストーリー”特集
年齢を重ねてからの恋が、人生をもう一度動かす——そんな「大人の恋愛」作品を集めました。