「圭、待て。社長と話したい。質問には答えるからな」

「分かった」と、弁当を食べている。

社長は笑っている。

「最近は、どうしている」

「最近、手のかかるやつが我が家に来たんだ。躾をするが、僕をバカにするかのように、いたずらばかりだ。凄く可愛いよ。遊んでもらっている。たまに、香子の奪い合い。アハハハハ」

圭、

「今週、泊りながら、見に行くから。香子おばに、言っておいて。お夕飯は魚のおつゆが良い」

「おおー、おいで。ジョーも泊まりに来るから。同じ事言うな。魚のおつゆが良いって」

「そうか。良かった。会いたかった」

土曜日、午後は圭とジョーで庭を駆け回っている。カンタ、楽しそう。三人とも、泥だらけ。畑の手伝い、カンタの相手。

「香子ママ、お風呂入りたい」

「ええ、大丈夫よ」

圭とジョーが先に入っている。カンタも疲れたのか、僕の足につかまり寝ている。可愛いな。

その間に、カンタもお風呂だ。

「カンタ、来い、お風呂だ」

起き上がって、逃げている。

「そうはいかないぞ。捕まえた。諦めよ」

シャワーで、洗っている。ブルブルでびしょびしょだ。

「ほら、気持ちいいだろう」と、タオルで拭いている。