今日は、京都に一泊旅行だ。美味しい食事、お寺観光、楽しみだ。

時間の制約もなく、自由に散策しようと言っている。先に荷物も旅館に送っているので、ゆったりと楽しめる。

私は漬物や食べ物、丈哉さんは竹細工を時間かけて見ている。興味がありそう。かなり歩いて疲れた。その時、足をひねってしまい、痛い!

「香子! 大丈夫か!」と、びっくりしている。歩けない。痛い。どうしよう。

「ごめんなさい。痛い」

「病院に行こう」と、タクシーで病院へ。ひどい捻挫で、固定された。松葉づえだ。

「ごめんなさい。旅行中に」

「いいんだよ。旅館でゆっくりしなさいという事だよ。君は元気すぎるからな。明日から、僕が主婦をするからな。日頃の感謝を込めて。アハハハハ」

お風呂は、部屋の露天風呂でゆっくり入った。足にビニールを巻いて、丈哉さんは楽しそうにやってくれている。

身体も洗ってもらった。たまにはケガもいいのかな。嬉しい。

帰りが大変だ。階段がたくさんあるし、新幹線乗るのに、倍の時間がかかった。

「丈哉さん、本当にごめんなさい」

「何を謝っている。当たり前だ。僕が役に立っていると嬉しいよ」

ようやく、新幹線に座った。ふぅ~。大変だ。

家に着いた。

一週間は長かった。丈哉さんの優しさが本当に嬉しかった。

足も少しずつ動かして、安心。

丈哉さん、

「主婦の仕事って、大変だな。家事は終わりがないな」と、感謝された。ウフフフ。