「馬鹿者! 僕は、まだ若いぞ」

「そういう事にしておこう。じゃ、直ぐ、会社に来てよ」と、帰っていった。玄関には大量のお土産。

「圭が、僕の事を第二の父親だって言ってくれたんだ。嬉しかった。お土産は、大好きな香子にと、一生懸命に選んでくれた。嬉しかった。癒された旅だったよ」

「良かったね。お帰りなさい」

三階堂は、幸也が落ち着いてから、話そう。

 

ようやく、三か月が過ぎた。気持ちも落ち着いた。

幸也から、

「兄貴、僕達、実家に引っ越そうと思うんだ。母さんが一人でいるのが心配だ。香が言い出したんだ。来月からリフォーム工事に入って、一か月で終わると思う。いいかな」

「ああー、良かった。そうしてくれたら安心だ。ありがとう。嬉しいよ」

良かった。香子に話そう。

リフォームの間、母さんは家に連れてきた。少しずつ、笑うようになった。ジョーが来るとよく笑う。

「おばあちゃん、僕が泊まるから、一緒に寝ようね」

「ばあちゃん、嬉しい。今日は香子ママが、おはぎをたくさん作っているのよ」と、嬉しそう。

夕方、幸也夫婦も来て、久しぶりににぎやかな夕食だ。母さん、よく笑っている。

香子と毎日、散歩したり、買い物行ったり、太郎と遊んだり。笑っている。

次回更新は10月21日(火)、22時の予定です。

 

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