愛犬のボスはどうしたかしら?―2022年

初めてのサンフランシスコ本店勤務の時は、日本からシェルティー犬「キャンディー」を連れて行きました。アメリカ入国は問題なくパス。プールのある家で一緒に暮らしました。キャンディーはプールが初めてなので、慌てて飛び込んだ時は何とか本能に備わった犬かきで助かりました。

4年後に日本に一緒に戻り、またカリフォルニア住まい。「フリークエント・フライヤーね」とコリンズ先生に言われて、なるほどうまい表現だなと感心したものです。

そんなキャンディーも年を取り、起き上がることもやっとで、よろよろとしか歩けなくなった頃、ゆっくり動き出した駐車中の車の下敷きになって、ほとんど苦しまずに逝きました。次男の親友のお父さんが獣医なので、荼毘に付してもらいました。遺骨は木の箱に収まり、お悔やみのカードまでいただきました。思い出の場所、あちこちに散骨しました。

次に飼うことになったのは、次男の誕生祝いに贈ろうとしたパグ犬です。次男はブルドッグを欲しがったのですが、親友の父親に相談したところパグ犬を勧められ、私達夫婦は遠くのブリーダーまで出かけて手に入れました。

手のひらに乗るような小さな子犬でした。パグ犬は何とも可愛らしく、私達は見飽きずにじっと見入っていました。ただ、次男は忙しくよく出かけていましたので、結局私達の犬となり、保夫さんはその犬に「ボス」と命名しました。

本連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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