六時に起きて、準備。七時、

「起きてください。準備しましょう」

食事も済んで、大阪支社へ。

丈哉さんは支社へ。私は、近くのカフェでゆっくりするようにと。

本を持ってきたので、ゆっくり読めるな。

大好きなカフェオレを注文、朝日が優しく差し込む窓の側。

「う~ん、気持ちいい。う~ん、カフェオレ美味しい」

つい、声に出てしまう。

本を開いて三十分ほどした頃、

「すみません。一緒に座ってもかまへんですか?」

「えっ! 主人と待ち合わせです。すみませんが、ダメです」

「ご主人が来るまででもいいんやけどな~」

「すみません」

「よくこのカフェに来るんですか」

「いいえ、主人の出張についてきただけです」

「残念ですな。凄く、綺麗ですね」と話していると、丈哉さんが来た。

「何か、妻に用ですか?」相手は、ビビっている。丈哉さんの顔が怖い!

「すみません。あまりに奥様が綺麗でしたので、つい声を掛けてしまいました」と去っていった。

「香子、一人に出来ないな。今度からは支社で待ってもらおう。さぁ、行こう、僕の奥様。お手をどうぞ」

「嫌ね~。キザだわ。ウフフフフ」

駅弁を買って、おやつもたくさん買った。高木さん、ず~っと笑っている。

「高木、どうした。楽しそうだな」

「そりゃあ、楽しいですよ。奥様が側に居ると、優しそうにず~っと笑っていますよね、副社長。クックックッ」と。

「ゴホン、バカな事を言うんじゃないよ。香子が居るとそういう風になるんだよ。僕が悪いんじゃない。香子が悪い」

「ええー、私ですか?」

「そうだ。香子が悪い。可愛すぎるから」

高木さん、

「はぁ~ん、奥様のせいですか? さりげなくノロケに聞こえますよ」と、三人で大笑い。

次回更新は10月10日(金)、22時の予定です。

 

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