「圭君、心配しないでね。丈哉さんに怒られますよ。ね」

安心して、三人は帰られた。

高木さん、

「僕も、帰ります。副社長が目覚めたら、仕事の事は専務が引き継ぐ、と話してください。私も、スケジュール調整で金曜日頃、来ます」

「高木さん、本当に色々ありがとうございました」帰った。

「目覚めたら、私達も帰るから」とお父さん。

しばらくしたら、

「う……うう……」とうなっている。目を開けた。

「香子……」と。

「ここにいますよ!」

手を握った。

お母さん、

「丈哉!」と泣いている。

「母さん、大丈夫だよ」と笑って見せた。看護師さんを呼んだ。

「もう大丈夫ですよ。痛みがひどいようでしたら呼んでください」

「お母さん、明日電話しますね」

お父さん、幸也さんと話しながら、帰っていった。

次回更新は10月7日(火)、22時の予定です。

 

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