根:植物の器官の一つ。ふつう地中にあって、植物を地面に固定させて支えたり、水分や養分を吸収したりするもの

「根」が大事であることは『根幹』『根底』『根本』といった言葉からもわかります。

動機が即行動

動機が即目的の人は、作品探しのために根を地中に真っすぐに伸ばしていきます。表現欲求が強いほど、その勢いが強くなります。

動機が即目的であり、即表現となります。野菜でいえば、地下に伸ばした根が身(実)となる根菜系です。

根を這わす

太陽光が強く雨が少ない乾燥した土壌で育ったトマトは、根を真下というより横に這わします。水や養分を与えられることを嫌い(上にビニールシートをかける)、あくまで乾いた土から根毛によって必要なものを吸い取ります。追肥を嫌い、あくまで自力で「土」から栄養を吸い取ります。

柿の樹と同じように、ごつごつした茎に多くの葉をつけ、下から上にと順番に丸く熟れた実をつけていきます。少しずつ重くなる全身を支えるためにも根を横に伸ばし身を固定します。

根を構成する三つの要素

人間の「根」には、「感性」と「知性」と「感情」という三つの要素があります。

この三つの要素には、それぞれにいくつもの要素(感情だけで幾種もの)があります。ですから、その中から最優先するものを選んでおけば根がこんがらがらなくてすみます。要らぬものを吸い取る危険を避けることもできます。

私にとっては、「拾うという感性」「疑うという知性」、そして「憤りという感情」です。
この三つの要素からなる根を「自然と人間が織りなす場」「人が集まれば発生する集団」「過去から今という時間」などが混じる地(土)に根を這わしていきます。