1.神の創造の奥義

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「神は愛する対象を必要とした」ので宇宙を創った。「宇宙はなぜ存在しなければならないのか?」という永年にわたる私の疑問に対しての神からの回答です。これは神自身から2020年7月25日の黎明に私に下された啓示です。

その夜も「宇宙はなぜ存在しなければならないのか」を眠れずに考え続け、そのまま朝を迎えようとしていました。ほんの少し浅い眠りに落ちかけた時だと思います。

耳に鈴のような涼し気な音が聴こえ、続いて人の声がしました。男でも女でもないような声で「神……愛する対象……必要……」と言ったのです。私はとっさに神が答えを教えてくれているのだと直感しました。そして「神は愛する対象を必要とした」ので宇宙を創ったという意味だと理解しました。

60年以上にわたる私の疑問はかくて一瞬で解消したのです。その頃私は今分からなければもう一生分からないだろうという切羽詰まった気持ちになっていました。もう60年以上も追い求めてきて色々な可能性を考えたのですが、どうもシックリこない。恐らく生きているうちには答えが分からないかも知れないという気持ちになっていました。

だけれども究極の謎といわれるこの問題に一生かけて取り組んできた証を残したいと思い、数年前に故郷に建てた自分の墓に墓碑銘として「宇宙は何故存在しなければならないのか」と刻みました。妻には「落ち着かなくて安眠出来なそう」と言われましたが。

神の創造必要性という証明の困難な形而上の問題でしたので、人間の理性によって判断して納得性が高いかどうか、人間や地球の側からの必要性ではなくて神から見ての必要性であるかが判断基準でした。この文言は非常に納得性が高く、また神の側からの必要性が語られており、間違いなく真実であると確信したのです。

なぜこのような簡明な答えに今まで気付かなかったんだろうといささかの後悔があったのも確かでした。後日さらに考究を進めると、宇宙は神の愛する対象であると同時に、霊の成長を促進するための舞台であり教育現場だということが分かってきたのです。

さて、天啓を受けて大きな疑問が解消したことから、次に私は「神は愛する対象を創ってどうする構想だったのか」を考え始めました。愛する対象を創ってそれでお仕舞なのか、もっと先のプランがあるのか、ということです。

現代は色々な方面の知識が広く深く知られるようになってきておりますのに、神や霊界や霊についての知識はさほど広まっておらず、それらを信じないという人達も可成り多数いるようです。

しかし、霊が実在することを実感させられる実例を少なくとも私は幾つも体験しました。また霊媒体質の方を通じて霊界と通信が出来、霊界の様子や霊となった方々の言葉が伝えられているのも事実なのです。これまではそういう情報が一般社会に殆ど膾炙してこなかったのです。

一部の科学者が神を持ち出さなくても世界は説明出来ると述べたり、唯物主義者が神の存在を否定したりしたため、「死ねば終わり」「あの世なんかない」という認識が主流となっていたのです。何しろ目に見えない世界のことですから否定するのは簡単なのです。

しかし創造者の存在なしで宇宙が存在しなければならない理由について、納得のいく説明を一度も聞いたことがありません。

ここでは霊は肉体が死んでも霊界で生き続けるという事実に基づいてお話しいたします。霊界や霊のことは大部分の人が否定的か懐疑的で、目に見えないものが存在するとはなかなか信じられないのです。霊も霊界も信じられないのですから、当然神もやはり信じられないということになるのです。

でも、凄く心配なことがあったり困った状況になると「神様、助けて下さい!」「ご先祖様お願いします!」と無意識のうちに神や霊に頼んでみたりします。信じていない存在になぜすがろうとするのでしょうか。本当は、心の深いところで神が存在し、霊も霊界も存在することを感じているからかも知れませんね。

 

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