「これからもよろしく、妻の香子です」

「素敵な奥様で、羨ましいです」

「ありがとう。こんなに結婚生活が幸せとは思わなかったよ。アハハハハ」

「山岡様がノロケですか。珍しいですね」

「そうかな。照れるな」

土曜日、幸也さんの家へ。

凄く、大きな家。丈哉さん、とても嬉しそう。

「おじさん、おばさん、帰ったよう」と。

入るなり、靴下を脱いで、玄関脇に置いた。私は何をしているんだろうと思いながら、様子をみようと思った。

「香子だよ。僕の妻になる。最高に相性がいいんだ。生涯一緒に居たい人だ」

簡単な説明だけど、嬉しい。

叔母様、「香子さん、ありがとう。丈哉と出会ってくれて、嬉しい」

抱きしめられて、泣いている。

おじ様、「香子さん、よろしく。丈哉の実家だからいつでもおいでなさい。丈哉にいじめられたら、いつでも加勢するからな。丈哉は怖い顔しているが、心の綺麗な子だから、安心して一緒に生きなさいね」

おじ様、嬉しそうです。

丈哉さん、リビングに行き、着替えている。準備されている部屋着に。

そして……畳の間で、寝ている。

「えっ!」私が驚いていたら、叔母様、

「香子さん、ごめんなさいね。丈哉、家に来たらまず、一時間は寝るの、そして、見ててご覧らんなさい。横に父さんも寝るの」

本当におじ様も並んで寝た。

叔母様、「香子さん、丈哉のルーティンなの。父さんも嬉しいみたいよ」

「必ず、幸也は遅れてくるの」

「香子さん、手伝って」

心が、ほんわかした。