【前回の記事を読む】「私、こんなに幸せでいいんですか?」「僕のそばにいてくれるだけでいいんだよ」抱きしめて、キスをして……舌を絡ませて……

第一章 辛い結婚生活

翌日、実家に電話。

「母さん、三週間後の土曜日に行くからね。婚約者を連れていくから、兄さん、姉さんにも連絡してね。うん、こないだ話した方」

母、泣いて喜んでいた。

お夕飯、準備しておくからと言っていた。

「土曜日、待っていますって。母が」

「よかった。手土産何がいいかな? お父さん、何が好きかな」

「父は日本酒が好きで、母は桃が大好きです」

「分かった。僕が選ぶよ」

午後、二人でお出かけ、素敵なダイヤの指輪を注文して二週間後に出来る。帰りはブティックへ。お洋服も買ってもらった。

「実家へ行くときに着てね」

「ありがとう」

素敵な淡いベージュ色のワンピース。

指輪が出来る当日。

「お夕飯は、レストラン予約しているからね」

「そうですか。楽しみです」

ジュエリー店。

「素敵! 丈哉さん。ありがとう」

「香子、よく似合っているよ」

レストランに着いた。フランス料理のフルコース。デザートまで最高に美味しかった。

「改めて、結婚してください」

「喜んで、お受けいたします」

丈哉さんが薬指に、ダイヤの婚約指輪と結婚指輪をはめてくれた。そしたらケーキが届いた。

「山岡様、ご結婚おめでとうございます」とオーナーから。

「シェフ、ありがとう。ビックリしたよ」

「いつもお世話になっているので、これくらいはさせてください」