5-3.マシーンを使ってみよう!
スポーツジムに入会して、正しいフォームを学び、筋トレを続ける。
これが、あなたの予定だ。
「とにかく、スポーツジムへ行けばいいんでしょ」
「みんな筋肉が凄いのかなあ」
できれば意気揚々とジムに通って欲しいが、そこまでのメンタルはまだ育っていないかもしれない。しかし、目的意識を持ってジムに行くだけで、あなたはそこにいる大半の人に勝っている。
スポーツジムは、小学校の音楽の時間と同じだ。音楽の授業では、子供たちの大多数が、基礎を重視せず、適当に音を出している。
飽きたら友だちと悪ふざけし出す。そんな中で、少なくはあるが、訓練し努力し、音楽の本質に触れて心から楽しんでいる子供もいる。
筋トレにおいて、あなたは後者の人間になろう。そうすれば、身体作りの勝ち組になれる。
そんな始まりに使うべきは、「マシーン」だ。
「えーと、ちょっと調べたけど、初心者はフリーウエイトがいい、って書いてあるんだけど……」
たしかに、「初心者こそフリーウエイト」、そんな格言もある。これは確かに間違っていない。というか少し前までは正しかった。一昔前は、それしか手段がなかったのだ。
私が最初にトレーニングを始めたのは高校のトレーニングルームだった。そこにはバーベルとダンベルしかなかった。ケーブルすらなかった。この環境では、フリーウエイトしか選択肢がないのは分かるだろう。
だが現代は違う。スポーツジムには、必ず基本的なマシーンが設置されている。そして、その質や数もそれなりに高い。まずは、マシーンを使用したエクササイズに取り組み、スポーツジムでの筋トレに触れてみよう。
「フリーウエイトではダメなの?」ダメとは言わない。理論上は、フリーウエイトは初心者に向いていると私も思う。
しかし本質的、実践的に考えれば、初心者向きではないのだ。
その理由は、フリーウエイトの器具は数が少なく、1回の使用時間が長くなるからだ。人気の器具であり、順番待ちとなる可能性も高い。その順番待ちに加わるのは、初心者にはハードルが高いだろう。
フリーウエイトエリアは、ガチな筋トレ民が集ってしまう。だから、初心者には怖く感じられるはずだ。しかも、ランニングマシーン50台に対してパワーラックは1台、こんなジムが多いのだ。
またフリーウエイトについては、はっきりいって文章で伝えるのは難しい。是非、信頼できるゴールドジムのトレーナー、パーソナルトレーナーから学んでくれ。
次回更新は9月15日(月)、11時の予定です。