A:膵臓の機能は残り半分!! だいぶ少なくなっているんですね……。ちなみに、どれくらいの時間をかけて半減するのでしょうか? 1年くらい??
M:いいえ、インスリンをつくる力は10年など長い年月をかけてゆっくりと低下します(注:1型糖尿病では急低下します)。例えば、ジュース、お菓子、お米、パンなどの糖質が大好きな人がいるとしましょう。その人が糖質を毎日たくさん食べ続けていると、血糖値を下げるためにインスリンをどんどん消費していきます。
A:あっ、それ私のことかも……。
M:あきさんのような若い頃は、β細胞がインスリンを増産してくれるのですが、糖質過剰生活を長年続けていると、徐々に膵臓が疲れてインスリンを増産できなくなっていきます。
A:急に減るというよりは、膵臓を酷使して徐々に分泌能力が落ちてくる感じですね。
M:膵臓が疲れてインスリンをつくる力が100%、90%、80%と低下してくると血糖値が少しずつ上がり始め、まずは健診で「血糖高めです」と言われるようになります。その時点で生活習慣の見直しを始めればインスリンをつくる力の低下速度を遅くできます。
A:みなみ先生が「予防は早いもの勝ち」という理由はここにあるわけですね!
M:そのとおりです。見直しが早いほど予防できる確率は高まるわけです。しかし「血糖値高めらしいけど、体調は良いし、まぁいいか」と食べ放題を続けていると、さらにインスリンをつくる力の低下が進み、約50%まで低下したところで「糖尿病」と診断されます。
A:ただ、50%に低下しても、その時点で摂生すればβ細胞の機能は回復しそうですが……。人間の体には色々な自己回復機能も備わっていますし……。