百歩ゆずって効果が期待できれば溜飲も下がるでしょうが、岐阜市の不登校児童・生徒数はコロナ前の19年度の628人から21年度は902人にまで増え、2022年度は1、000人を超えて過去最多です。

岐阜県内の不登校数も過去最多となる5、255人で、前年度から884人増加して過去最多です。もちろんいじめの認知件数も同市、同県とにも過去最多です。

岐阜市教育委員会は、「だれ一人取り残さない個々の可能性を支える学び」などといいますが、なんともしらじらしい限りです。

生徒排除は、いじめ対策のメンバーからも明らかです。

いじめ防止対策推進法は、いじめ対策の中核となり具体的な方針を示す組織の設置を義務づけています。

【学校におけるいじめの防止等の対策のための組織】

学校は、当該学校におけるいじめの防止等に関する措置を実効的に行うため、当該学校の複数の教職員、心理、福祉等に関する専門的な知識を有する者その他の関係者により構成されるいじめの防止等の対策のための組織を置くものとする。(いじめ防止対策推進法第22条)

学習指導要領の趣旨を踏まえるならば、生徒会長や生徒会議長の参加は保障すべきです。

タカシくんの中学校は、「校長、教頭、教務、生徒指導主事、学年主任、教育相談担当、養護教諭、特別支援コーディネーター」で学校職員以外として「スクールカウンセラー、心の教室相談員、保護者代表、学校評議員、 医師、民生児童委員、人権擁護委員等」となっており、どこにも生徒の参加はありません。

それだけではありません。タカシくんの中学校のPTA役員に直接確認したところ、メンバーに医師とありますが、会議には一度も参加していないと回答されました。まさに名前を連ねただけの組織です。

では、生徒たちはいったい何をしているのでしょうか。