具体的には、第3章では、調達プロジェクトについて、BPR(業務改革)と ERP(企業資源計画)、 経営統合推進、全社経費削減プロジェクトを実体験に基づいて紹介します。
そして第4章では、私がマネージャーとして重視し活用したマネジメント手法について、調達マネジメントシステム(PDCA サイクル)、サプライヤーマネジメント、調達コンプライアンス、シェアードサービスを紹介します。
特に第5章では、サプライヤーとの価格交渉については、事例として直接材・間接材の成功例・失敗例をふんだんに交えながら交渉の要諦を記載しています。
更に第6章では、グローバル調達について、グローバル調達体制図、責任と役割、スコープ、コラボレーション、多様な人材活用方法、グローバル交渉等において、私の苦労した経験とノウハウを説明し、ESG、SDGs が重視されるこれからのサプライヤーとの関係におけるサステナブル調達、およびこれからの DX を活用した DX 調達についても触れていきます。
第7章では、本書の骨格となる「最適な調達組織」について各企業の現状の調達組織をパターン化し、各々のパターンから進化した今後の調達組織のあり方を提案します。
更に第8章では、「最適な調達組織」を運営する上で、最も重要な要因である「最適な調達人的資本」について提案します。
私の企業でのコーポレート部門在籍40年間の豊富な経験を活かして、バイヤーのスキル向上・評価方法、調達人材の採用・研修・育成方法にフォーカスして説明します。
最後に第9章で、私が予測する「未来の調達の姿」について分かりやすく述べてみたいと思います。
これからの世界や日本の社会・経済・ビジネスは不透明と叫ばれる激動の時代を迎えるにあたり、私は、調達のコーポレート部門としての役割は益々重要となり、経営からの期待も大きく、調達の未来は明るい、と確信しております。
本書が、企業の中で更に強い調達組織を目指している方々、これからの調達組織を検討されている方々、そしてこれからの調達人材を探求されている方々の少しでもお役に立てれば幸いです。
田中俊英
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