「相手に伝わっているかどうかが、一番大切なのに、自分はいうことをいった!と満足してしまう。わかりやすくいうと、話が一方通行なんだ。納得するまで話し合ってほしい。 “わかり合えなくて当たり前”という雰囲気の国になると元気がない国になってしまう。
教える立場の人でも、間違いはよくあるものだ……。
授業中、先生が黒板に向かい、いったことと書いていることが違っていたら、ノートに書けないだろう。そのときに気がついて“先生、間違っているよ”というだろう。先生はよく教えてくれたね!と褒める。
それと同じで、相手から学ぶ気持ちがないと、間違いに気づかずに、みんな間違ったまま進み、大変なことになる。
納得するまで話し合うことが大切なのに、効率よく……とだけ考えて話をしようとする。ほとんどの人は、上の立場に立ちたがり、号令をかけることがリーダーだ、と古い時代の考え方にとらわれている。
お互い安心して話せれば、そんなこともあるんだよね!とわかり合える。
“ざっくばらん”に、なんでもいえるようにならないものかな……。
ざっくばらんは、君たちのような“素朴さ”のことだから、学ぶことがいっぱいある……」。
「大事なことを相手に伝えることや、教えるときには、一緒に成長しようね!と、思いやる……。これからは、そのような時代になるといいな」。
§
大人たちの事情についてこれ以上、踏み込みすぎると、この物語が進まない。《大人のための解説》に載せることにするね。
岳斗くんたちから教わったのは、素朴でいることの大切さ……。
素朴でいることで、これまで気にもしなかった、素朴な疑問が湧いてくる。素朴な疑問の中に、大切なもの・どのようにしたいのか……が、見つかるのではないのかな。「そんなこともあるんだよね」……。
と共感する。“人間が大好き”でいけば、想定外なことを愛することができる。一緒に励ましあえる。
“人間が大好き”。ほとんどのことは、これで解決するのに、なぜかみんな、得体の知れない、何かに怯えて、大切なことを忘れてしまっている。(1)
それは、なぜ?と、踏み込んでみました。
興味のある方はどうぞ、ごらんください……。