十月十三日(火) 晴一時雨
測量チームとピクニック
建設サイトと砂利採取場を結ぶ道路の拡張・舗装工事のための測量チームが来訪した。来訪中の測量チームに同行ということで、KOK全員のピクニックとなった。
建設サイトから大南川(ナムデチョン)河口まで通常のルートからはずれ、俗厚(ソクフ)から海岸方向に田園地帯を抜けて行った。海岸のそばにはかつて青少年の研修施設として使われていたという五階建ての立派なコンクリートの建物があったが、窓にはガラスが入ってなく透明なビニールで塞がれていた。かつては避暑地としてにぎわったのではないかと思わせる雰囲気はあるが、今は廃墟に近い。
大南川(ナムデチョン)の河口付近を踏査して近くの芝生の上で弁当を食べる。考えてみれば、北の国民(案内員等三人)と一緒に食事をするのはこれが初めてだ。案内員たちも我々の工事の遅れに不満を吐露していた。
小中学生、学校は半ドン?
帰路、午後一時前に俗厚(ソクフ)の街を通過した時、制服を着た小中学生の小さな集団何組かに出くわした。下校している様子だが、カバンや本は持っていない。平日のこの時間に帰宅するのは学校での授業が午前中のみということか、あるいは農繁期で子供にも稲刈りの手伝いをさせるということか。
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