刀身はさらに研師にゆだねられ
波うつやうな刀文あらはる
ひとすぢの刀文流るる刀身の
妙なる反りに人は魅せらる
歳月を経ては研がるる刀身に
また光沢のよみがへる
季節に誘われ土地を巡る尊きいのちを三十一字に込める
最北の地で懸命に生きるウトウ、渚を目指していっせいに駆ける子亀……曇りなき目で見つめたいのちの輝きを綴る短歌集を連載にてお届けします。
刀身はさらに研師にゆだねられ
波うつやうな刀文あらはる
ひとすぢの刀文流るる刀身の
妙なる反りに人は魅せらる
歳月を経ては研がるる刀身に
また光沢のよみがへる