この本で書きたかったのは、「私みたいに他人と違う事を考えても十分生きていけるんだよー」という事でした。それをまず若い人に伝えたく筆を進めました。
異質性を保ちながら、それでも何とか社会と協調して生きていくというのは大切な事です。内容としては、小児科医になって、自分が生きていく上で子どもから学んだ事をまず書きました。
子どもは何といっても、生まれてすぐ「生きていく(生存)プロ」になっていると考えるので。
また実際の仕事をしていく上で、ルーチンワークの考え方、落ち込んだ時の考え方などもまとめました。最初の二つの章はQ&A形式にしました。
その後、骨休めとして過去に発表した随想、簡単な哲学随想、最後に「プロ」論や「プロの先」論も書きたかったので、付け加えました。
プロについて考えると言っても、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』をみたり、『プロ論』等の書籍を読むようになったのはこの15年くらいのことです。
著名人でありその道のプロにインタビューして、プロとは何かを書いた本である『プロ論』を読むと、インタビュアーがその道のプロフェッショナルに取材して、その道のプロの金言を太字で書き出しています。
金言と実際のインタビューも読んで「はあー、なるほど、すごいなあ」とその時思うのですが、1週間も経つと、忘れて何も残らない、全く覚えていないものです。
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