【前回の記事を読む】頑張れたのは○○○○の力! 元カノとのトラブルから彼が元気を取り戻し…そして二人はクリスマスを迎えようとしていた

第八章 高山家ダンスパーティー

「あら、あら、ラブラブね」と聞こえた。

はぁ、はぁ、はぁと息切れ。

「お母様、ダンスって忙しいんですね!」

皆さん大笑いしている。お母様はハンカチで目を押さえるぐらい、笑っている。

「えっ、変でした?」

「美樹さん、最高でしたよ。アハハハハ」

お父様。内心、ホッとした。……でも、皆、しばらく、笑いが止まらない。

「涼真さん、どうして皆、笑いが止まらないの?」

「美樹、最高! ハハハハハ」

又、ジルバの曲がそしたら、

「奥様、お手を」とお兄様。

「愛する奥様、お願いいたします」とお父様。

私は飲み物を飲みながら息を整えて見ていた。ええー、ジルバって、凄い! 楽しそう。最後に、えっ、何で? ……キスはしていない。

「お母様、ジルバって、最後にキスをするルールがあるのですよね?」

「えっ、そんなの無いわ」

「はぁ~ん、無いんですか。涼真さんがルールって、言っていましたけど……」

涼真さんを見たら、お腹を押さえて笑っている。

「涼真、あなた、美樹さんに変な事教えて、嫌ね~。来年はちゃんと教えなさいね」

「いいや、美樹はこれでいい。プロになるわけでもないので楽しく踊りたい。僕はもう、誰ともジルバを踊れないです。こんな楽しいジルバは美樹が初めてだ。ダンスが楽しい~」

「嬉しいような、怒りたいような変な気持ちです」

皆、大笑い。

ご両親が難しい、凄いダンスをしている。う~ん、綺麗、カッコイイ。お母様は息切れしていない。凄いなぁ~。