【前回の記事を読む】私から別れを告げる? 子供を引き取って育てる?――DNA検査の日、来たのは元カノだけ。「子供はどうした。一緒じゃないのか」
第七章 偶然、元カノに出会う
水曜日から金曜日まで、玄関で、おっぱい丸出し姿。涼真さん、元気で出かけた。金曜日は、打ち上げで、遅くなるそうだ。
十時頃、帰ってきた。
「ただいま! 美樹、ありがとう。上手くいったよ。おっぱいの神様は凄いよ」
あら、あら、いつの間にかおっぱいの神様になっている。良かった。自分の力なのにね。可愛い涼真さん。
「美樹、おっぱいの神様の小説って何?」
「前に読んだ小説で、女性の作家さんで、おっぱいの不思議な力の事が書かれていたの。面白い小説で、泣いたり、笑ったりの小説よ」
「読んでみたい。ある?」
「ええ、ありますよ」
土曜日、朝から読んでいる。元気になっている。安心。
第八章 高山家ダンスパーティー
十二月になって、
「美樹、ダンスの練習するよ」
「えっ? 何で?」
「高山家のクリスマス会はダンスパーティーだ」