一方、金属製車体、下回り構造の製品では、Nゲージ、HOゲージ系ともに下回りの4~8隅にあるネジ締め、または車体上部にある煙突部やドーム、また制御機器カバーを取り外すとネジ締めになっているものが多く、複雑な大型蒸機などでも比較的容易に外すことができるように設計されていることが多いです。

歴史的には真鍮製を主に圧倒的に金属製の蒸機、電機、電車、気動車、貨客車が中心でした。ハンダ付けで組立てられ重厚感のある製品が多いです。精密な加工することも可能だったので今でも人気があり、今では更に精巧なパイピング加工なども行われているので実物感この上ないです。

一方、その分価格は、4、50年前もそうだったように今日でも更に高価になりました。

構造上モーター~ギヤ音が車体に振動して伝搬する、加えて車体内で反響してあたかもスピーカーボックスのようになり大きくなる課題もあります。

金属車体では多くの1.4mm~2mm φネジを主に多く使われることから、充電式小型電動ドライバーセットがあると効率的に取り外し作業ができます。

蒸機などではロッド関係は基本的に初めからは取り外さないでおくことで後の再組立て時に迷わない、間違いないようにしなければなりません。

旧型の製品では量産品であっても1台1台若干寸法が微調整されていることが多く下手に位置関係も把握せずバラバラにして再度組立てても引っ掛かりが出てギクシャク走行する、酷いときには回転さえもしなくなってしまいます。

車体分解時でも分解順に写真をいろいろな角度から撮っておく、部品を左右で区分けして保管する、マジックや鉛筆で場所関係に記号を付けておく、テープを貼って位置を書いておくなどの事前の綿密な区分けが重要です。

これは蒸機だけでなく他の電動車でも同様です。