【前回の記事を読む】「お願い止めて、仕事中よ」――3ヶ月ぶりに会った彼、ゾクゾクするような言葉…諦めていた恋が再び動き始めていた

第四章 運命の出会い

【美樹編】

「……早い展開。ええー、何着て行こう。心配になってきた」

「明日、買い物行こうか」

「行きたい! 是非!」

「珍しいな、買い物に行こうって言うのは」

「だって、少しでも綺麗に見えるように行きたいの」

「美樹はそのままで十分だよ」

「もう~、嬉しい事言うんだから」

チュッと頬にしたら、唇に返してきた。

「えっ! ここレストラン!」

二人とも、うっかりでした。

「マズイ。レストランだったな。アハハハハ」

素敵なプロポーズ。

日曜日、デパートに買い物。ブティックで優しい色にしよう。少し若く見えるかもしれないベージュ色のスーツ。スカートが長めでフレアになっている。少しフェミニン調、可愛すぎるかな。

「ねぇ、涼真さん、どう?」

「可愛いね。いつものイメージと違うね」

「可愛すぎるかしら」

「悪くないし可愛いよ。若く、見えるよ。クックックックッ」

「何よ! その笑い」

「だって、可愛いよ。努力が見える」

「そりゃあ、頑張る時よ」

「アハハハハ」