「私、意外とやきもちやきだよ。束縛するかもしれないよ」
「おおー、楽しみだし、嬉しいよ」
大きく深呼吸をして、
「分かった。素直になる……愛している」
抱きしめて熱いキス。素直になろう。愛していいんだと。
「安、いいシャンパン出して、ようやくプロポーズを受けてくれた。乾杯しよう」
「えっ、あれプロポーズなの!」
「そうだよ。明日、指輪を取りに行くんだよ」
「ええっ? 早い」
マスターと三人で乾杯した。
「美樹さん、涼真さぁー、怖かったよ。怖い顔して、ずっとカウンター席に座っているし、声をかけるにも怖いし、営業妨害でしたよ。アハハハハ」
「そうだったかな。悪かったなぁ~。本当にありがとう、安。アハハハハ」
七時頃、店を出て食事へ。
「何が食べたい?」
「前に行ったお寿司屋さんがいい」
「分かった」
電話している。ずっと肩を抱いたり、腰に手を回したりしている。照れくさい。触っている所が痺れている感じ。
美味しいお寿司を頂いて、いつものホテルへ。
「ねぇ、このホテルいつも使っているの?」
「ここは、会社が所有するもので週末は使っているよ」
「へぇー、凄いね」
「これからは、僕のマンションに行こうね」
「うん、嬉しい」
「それよりも、早く一緒に住みたい」
「私料理、掃除も下手なの」