初めに

この本は小規模多機能介護施設『日向ぼっこ』の一日をシリアスに、時にコミカルに描いています。ソフトで飾った言葉では介護現場の実態から離れてしまいます。

だからといって介護現場の毎日を深刻に描けば実態がわかる、というのも違っているように思います。

実態から乖離せず飾らない言葉で、しかも利用者さんやスタッフの悲喜こもごもを、読者の皆さんがなるほどと納得し、楽しんでいただけるよう描きたいと思っています。

複雑でわかりにくい介護保険制度や各種の介護施設、ケアマネージャーや介護福祉士、医師や看護師の役割などは別にコラムを設けて説明してあります。

介護保険や医療保険で使われる難しい表現はなるべく避け、わかりやすく簡潔に説明してあります。

それでは、介護施設の一日『それでもこの仕事が好き』を楽しんでください。