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終活

二人の大人への階段、第1段階はこのようにクリアした。それから二人は何度も第1段階を繰り返し練習した。

さて、次はどうするのか、きっと彼はアダルト雑誌か何かを買って勉強したに違いない。それは第1段階のテクニックがどんどん上達していったから、私は彼に練習台にされているようだった。

春、私たちは1学年上に進級した。彼18歳、私は17歳になった。

18歳になった彼は運転免許を取りに行った。家の軽トラックで私を迎えに来ては淀川の河川敷に行った。そこに車を止めて、車の中で第2段階の練習をすることにした。

「そんなことしたら、親に怒られる」

「こんなんでは妊娠せぇへんから……。ことりのこと好きやから、やらして」

イヤだと言ったら嫌われるのか、嫌われるのはイヤだ。親を裏切っているようで後ろめたさを感じながら、二人は第2段階もクリアしていった。

冬が来る頃、彼は推薦枠で大学に進学することが決まった。高校の卒業式から大学の入学式までの春休み中に彼は好きなスキーをするため一人で信州に行くことになった。

「何日くらい行くの?」

「さぁ、3週間くらいかな、楽しみや」

「あたし、寂しいな」

「3週間くらいすぐや、大阪駅まで送ってな。ことり、ちょっと茶室に行こ!」