人間は有性生殖で子孫を増やす。その序曲が初恋で、相互に引き合う力が発生する。その引力とは何なのだろうか?
男性は女性の容姿(美貌)、知性、気高さ、女性らしさに引かれる。女性の場合はよく分からないが、同じようなメカニズムが働いているとするならば、男性の容姿(イケメン)、知性と生活力(体力)、気高さ、優しさ、男性らしさに引かれるのかも知れない。
還暦を過ぎてから毎年クラス会を開催しているが、昔話に花が咲き、この年になると本音で話し合える。男性と女性が同じ要素で引き合うならば初恋は同じ人に集約されるはずであり、皆が憧れた女性は特定の女性で、憧れる男性も特定の男性のようだ。
初恋のメカニズムをある程度理解していれば、自分にもチャンスはあったかも知れないと思い始めたのは65歳を超えてからだ。もっと若い頃に知っていれば、自分自身で伴侶を獲得できたかも知れない。
残念ながら、仲の良いクラスだが結婚まで進んだケースはなかった。結婚には婚期、家庭の事情、経済力、仕事、運、告白の勇気等々色々な要素が絡み簡単なことではない。
人間は大脳という巨大な記憶装置を持っている。40年ぶりに会っても当時のことが鮮明に思い出される。昔の友人と会えるのは楽しいものだ。
残念ながら、自分では結婚相手を見つけられずに親が見つけてきた女性と結婚した。それが悪いという訳ではないが、味気ない青春時代を過ごしたのも確かだ。
嫌々入学した高校ではあるが、よく考えてみると素晴らしい学校生活を送れた。まず、父より武力でも強くなりたいと思ったので、真っ先に柔道部に入部した。家事手伝いで荷物運びをしてきたので体力には自信があり、1年生の終わりには黒帯となっていた。素晴らしい化学と生物の先生に巡り会え、私の人生の出発点となった。
柔道部では先輩とか同級生にも恵まれ、色々なことを教わり、長い付き合いとなった。神戸市の大会では団体戦でベスト4、兵庫県大会ではベスト8まで残れた。
夏休みに柔道部のキャンプで東条湖に出かけた。私は釣り竿を1本持っていったので釣りをすると大きなコイがどんどん釣れたが、油断をしていると竿ごとコイに持っていかれた。T先輩が料理をされてみんなで美味しく食べた。
また、私は水泳には自信があり、東条湖の横断とか縦断水泳を行ったが、同行していた水泳部のY君が溺れ出したので驚いた。中断して岸まで連れていった。
サラリーマン時代にも琵琶湖で遠泳を楽しんでいたら、ヘリコプターが私の上でホバリングをしていたので、まずいと思い岸に向かって泳いだこともある。遭難者と間違えられたらしい。
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