評論 詩 生きる 死 2025.05.14 【詩六篇】「人はうねりの中に生きる うねりとともに 共感 歓喜 雄叫び うねりから人生は生まれる 人は生きる」 戦争とゲームセンター ゲームにいそしむ若者達 戦争は生・死のみ 敵を殺さねば己が殺される ゲームセンター 想いのたけをぶつける 故郷・流れる雲 実戦とゲーム 時代を超える
エッセイ 『良子という女[注目連載ピックアップ]』 【第35回】 野村 よし 「開けてみると新札で50万入っていた。…はは、何を買うつもりやったんかなあ。」妻を亡くした友人が食器棚で見つけた紙袋は… 【前回の記事を読む】妻の冴えない表情が、私の心を重くしていた。今回私の悪い予感はすべて当たった。それを考えるとぞっとした。空気が冷たくなった。いよいよ冬の到来である。7時前に良子を訪ねた。今夜から食事が出たと言う。といっても勿論流動食である。「重湯」「いりこ味噌」「コンソメスープ」「オニオンスープ」とメニューにある。「全部は食べられなかった」と良子は言った。「絶対に無理せぬように。慎重に、慎重に…
小説 『永遠と刹那の交差点に、君はいた。[注目連載ピックアップ]』 【第26回】 津田 卓也 傷を負った俺が誓った復讐。女を巻き込んだ兄弟たちを徹底的に叩き潰す 【前回の記事を読む】「てめえを倒して俺が東京最強になってやる」「吠えるだけ吠えとけ。仕方がないから相手してやる。きょうは特別だ」8午後十二時。博昭は蒸気をあげる湯にそっと入った。やけどしそうなほど熱い湯に深く身を沈め、深く息を吸って、吐く。それから体の力を抜き、湯で筋肉と意識をほぐす。いまできるのは、傷の早期回復と、思考を明晰にすることだ。あれから三日……。博昭は自責の念に囚われていた。浅はかだ…