【前回記事を読む】経営者としての資質ゼロ。資本も後ろ盾も経験もないシングルマザーだった私が、成り行きと勢いだけで起業。あれから23年が経ち…
はじめに
実は最近、「風楽さんのようなスペースを私も作りたいんです」と言われることがとても多くなってきました。コロナ禍の中で、どう生きて行ったらいいのか、模索している人たちがたくさんいます。
間違いなくこれから10年20年単位で、生活や環境も大きく変わっていくことでしょう。既存の会社や学校、流通システム、家族の形態などの在り方が変化し、本当に必要なものだけが残るのではないでしょうか。
その中で大切なことは自給自足とコミュニティ作りだと私は思っています。少しでもいいから、自分で食べるものを作ること、そして本音で話せて助け合える仲間が集える場を持つこと。それさえあれば、国がどのような状況になろうとも、生きていけるのではないでしょうか。
だから私は場創りをしたい人たちを、どんどん応援しようと思うようになりました。何かをやりたいけど、どうやったらいいのかわからない、お金がないからできない、女ひとりではとても無理、子どもが小さいから……とできない理由をたくさん並べて、迷っているあなたの背中をそっと(ドーンと?)押せるような本になったらいいなと思っています。
私にだってできたのですから、あなたにできないことはない。人が成長し変化していく姿を見られるって実はとても尊いことなのです。私は風楽に来てくれた人が、今度は私も何かを始めてみようと思い、悩みながらも動き出し、動きながら変わり、成長していく……そんな様子を見るのがとても好きです。
あなたの創った場が、今度は誰かの変わるきっかけになるかもしれない。そう思ったらワクワクしてきませんか? そして最後には場創りをしてきた者たちだけが味わえる至福の喜びが待っているのですから、これはもうやるっきゃないでしょう!? 至福の喜びの内容は人によって違うけれど、天はあなたにとって一番必要なものを必ず用意して待っていてくれるはず。
今の古民家に至るまで、かなりの道のりだったので、長いお話になりますが、こんな私が、人生をかけて創ってきた風楽の足あとを、一緒に辿っていただけたらと思っています。そしてあなたの中に何か変化が生まれたら、こんなに嬉しいことはありません。
