方位が影響を及ぼすもの

方位には鬼門のように全ての人に共通して注意すべきものと、住む人によって違ってくる個人的なものとがあります。方位が影響を及ぼすものとして、以下の4種類があります。

  1. 健康
  2. 社会的運勢
  3. 家族の役割
  4. 運気

健 康

家相の影響が最も分かりやすくでてくるのが健康面に対するものです。ご家族のそれぞれに個人的に見るべき方位となります。

健康で見るべき場所は十二支の方位です。毎年、年賀状を書く際には、来年の干支は何だろう……と意識することもあると思います。この一般的には干支と言われる「子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥」は、生まれた年によって決まります。ただし、1月1日から2月3日の間に生まれた人は、前年の十二支になります。

そしてあなたの干支である十二支は、それぞれ体の部位と連動しています。もし自分の十二支の方位にトイレや浴室があるなどの凶相であれば、その部位がウィークポイントとなって病気にかかりやすくなります。

右ページの表で見てみましょう。例えば、十二支が「子」の人は、家の北側の吉凶が体に影響してきます。体部位では腎臓・膀胱・子宮・生殖器・肛門に関わることになります。

この方位と体との関係性は「人体南面図」というものが元になっています。これは人が南側を向き、天に向けて両手を広げて立っている図です。

古代中国では地球を中心にして太陽がその周りを回っているという天動説が唱えられていたため、方位盤も南が上にくる南面上位盤になります。北が上に記載される現代の地図や方位盤とは、上下が反対になりますので注意してください。今でも京都の古い大工さんが引く図面は南が上になっているんですよ。