第2章 「風水家相」を知ると幸せな家づくりが見えてくる
家相学の基本
次に五行論ですが、世の中の全てのものは木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)という5つの要素で表される関係性で動いているという考え方です。
これらはお互いに作用し合い、比和(ひわ)=性質が同じである、相生(そうしょう)=生み出す関係、相克(そうこく)=やっつける関係、という繋がりを持っています。それぞれの関係性は下の図のように表すことができますが、その成り立ちを見ていきましょう。
風水家相では、このお互いの関係を上手くコントロールして、気のバランスを整えていきます。五行は方位や季節、色、感情、体などのあらゆるものに当てはめることができます。
その関係性を分類してまとめたものが下の五行色体表です。例えば「火」の方位は南、季節は夏、色は赤、体では舌や心臓を表します。南は太陽の光が最も強く照りつけ熱くなる場所です。
そこにトイレや風呂などの水回りを配置すると「水」が「火」を消す状態となり、住人の舌や心臓が悪くなるといった病状として現れてくるのです。このような五行の関係性は、漢方や鍼灸などの中国の学問の基本となるものです。