▼ 事例3

マンションの騒音トラブルで、隣人から騒音元と誤解され、警察を呼ばれたり大変迷惑をこうむっています。管理組合も管理会社も十分な調査をせず、隣人の言葉のみを鵜呑みにし、騒音元との疑いがかけられ、大変憤慨しております。

その後、騒音元の特定がされないまま3か月以上経過しています。進捗状況や、謝罪など一切ないのはどういうことでしょうか。説明してください。

事例1と2は被害者側からのクレームである。どんなに困っているのかを訴え、かつ、絶対に相手方に自分のことは隠してほしいという要望がなされている点が共通している。事例3は反対に、加害者とされた方からのクレームである。

騒音の問題がマンション全体への告知で解決しない場合でも、加害者と思われる住戸へ直接、かつ匿名性を持って注意をすることがいかに危険であるかお分かりいただけるであろう。

30年生きている犬 101号室 vs 501号室

101号室

夫婦は20年ほど前に、のんびりと過ごすために郊外に移転しようと、このマンションに引っ越してきた。仕事人間として過ごしてきた時間が長いためか、夫婦そろって家にいても会話も少ない。そこで、小型犬を飼うことにした。

マンションを購入した当時、不動産会社にはペットの飼育をしてもよいのか、きちんと確認した。

「マンションのルールでは禁止になっていますが、そうは言っても、内緒で飼っている人はたくさんいます。人に迷惑をかけなければいいと思いますよ」他人に迷惑をかけるつもりはない、それを信条として今の社会的地位を築いてきたのだ。

夫婦はほとんど吠えることのないおとなしい種類の犬を購入した。散歩はケージに入れてから、車に乗せて少し離れた土手沿いまで行くようにしていた。1階であることからエレベーターに乗せる必要もない。風呂に入れて清潔を保ち、散歩のときの糞尿も薬剤で処理してからきちんと廃棄している。

近所付き合いが煩わしいこともあり、マンションの総会には出たことがなかった。このマンションで何が起きているか知らないし、関わりたくもない。

10年前に、初代愛犬が死亡した。妻の悲しみは深く、数か月の間、食事も喉を通らないほどであった。夫は妻を心配し、とてもよく似た犬を購入してきた。その2代目その2代目の犬も老犬になってきている。またよく似た3代目の犬を探さなければならないかもしれない。

 

【前回記事を読む】騒音に気を配る家族に突如届いた匿名の手紙。開けると「うるさい」「子供を静かにさせろ」「親に常識がないのか」「出ていけ」「迷惑だ」という文字。

次回更新は1月22日(水)、8時の予定です。

 

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