私はずっと、不登校になってからというもの、両親にとって私はなんなのか。

常に自問自答する毎日。

そんな私でも、初めの頃は週末の土日は友達と遊びに出掛けていた。

しかし「学校には行かないのに、遊びには出掛けるんだね」という母親の些細な一言が、更に私を苦しめた。私への嫌味なのか、なんだか責められている気分だった。

学校へ行かない私は、友達と遊びに行くことも許されないのか。

母親の言動を疑うというより、当時の私は、私が悪いのだという結論にいつも至ってしまう、癖のようなものがあった。

学校へ行かなければ、食事も、会話も、遊びも許されない。りょうくんや両親に腹を立てるのではなく、常に自分を責め続けた。

それからは、遊びに行くのもやめ、自分の部屋にこもり続けるだけの日々。

話す相手もいない。

そんなある日、私は悟った。

無条件の愛などこの世にはないということ。

親でさえ、学校へ行かないということだけで罵倒され、無視され、当時の私には、父は世間体を気にしているだけの嫌な大人というイメージが強かった。

母は、ただ父の機嫌を損ねないようにすることしか頭になく、私のことや他のことは何も考えてはいない、空っぽのような人に見えた。

今の私に目を向け、寄り添うような雰囲気は微塵もなく、過去の先生たちの身勝手な言葉も含め、当時の私はただ、大人はなんて汚い生き物なんだということだけを強く思い、私の居場所はどこにもなかった。

そんな生活の中で、一人ぼっちの私にとって音楽は唯一の友のように思えた。

音楽は、私を否定してはこない。

逆に、そっと私の心に静かに寄り添ってくれる。