彼曰く、少し前までは日本人も有色人種として差別されていたのだが、ある時、国を挙げての大きなレセプションに商社の副社⾧か誰か所謂「お偉いさん」が招かれたそうだ。

その時、彼は末席に座らされて、あまり歓迎されなかった。これに怒った「お偉いさん」は、そっちがそういう態度なら、以後我が商社は南アフリカと取引をしない、と言ったそうだ。

その商社は超大口の取引相手だった為、南アフリカ政府は、以後日本人を「Honorary White」(名誉上の白人)として受け入れると決めたそうだ。

因みに、この時日本人のみが「名誉上の白人」と称されることになった訳で、他の黄色人種である中国人や韓国人等は、依然として有色人種として差別されていた。

ヨハネスブルグは、年間を通じて穏やかな春のような気候でとても過ごしやすく、フライトのない休みの日には、歩いて近くのショッピングモールに行ってウインドウ・ショッピングやランチを楽しんだり、ショッピングモールの近くにあった(公共)図書館に行って南アフリカの歴史の本を読んだりしていた。

因みに、私は、南アフリカでは服を買うことがなかったと思う。私の好みやサイズにあうものがなかったのも理由の一つだが、1週間おきに行く香港では私の好みにあった服を安く買うことができたからだ。

【前回の記事を読む】イミグレからなかなか出てこない相棒......拙い英語で伝えきれなかった結果、強制送還されることに。

 

【イチオシ記事】ホテルの出口から見知らぬ女と一緒に出てくる夫を目撃してしまう。悔しさがこみ上げる。許せない。裏切られた。離婚しよう。

【注目記事】「何だか足がおかしい。力が抜けて足の感覚がなくなっていくような気がする」急変する家族のかたち