6.施術手順
・ 頚椎を支える筋肉系の変側的硬結を寛解する目的で、長野式運動器疾患処置法を行います(長野潔『鍼灸臨床わが三十年の軌跡』医道の日本社:123頁から144頁参照)。
脊柱起立筋寛解処置(イヒコンです)
僧帽筋寛解処置 陰陵泉に置鍼して肩井と上肩井の単刺をします。
胸鎖乳突筋寛解処置 帯脈処置ですが、私は両側に施術します。
大胸筋寛解処置 解谿の雀啄(じゃくたく)をすると緩みます。
帯脈処置をしながら、居髎にも刺鍼すると、効果が倍増します。
・各頚椎神経調整のために、脳脊髄神経反射を応用した刺激治療をします。
私がこの方法を採用したきっかけは、長野潔先生が多用されていた第三足趾裏横紋刺鍼治療です(長野潔『鍼灸臨床新治療法の探究』医道の日本社:152頁から153頁参照)。
足のゆびの付け根横紋(横紋穴と称する)ばかりでなく、足の趾(ゆび)と趾(ゆび)の間(趾間穴と称する)に刺鍼を数多く追試してみたところ、興味深い臨床的結果を得ました。
【前回の記事を読む】【更年期障害】女性特有のものではなく、男性にも見られる!? 自宅でできる療法を紹介!起床後は朝日を浴び、白湯を飲んで…
【イチオシ記事】「リンパへの転移が見つかりました」手術後三カ月で再発。五年生存率は十パーセント。涙を抑えることができなかった…