大学生気分…乙女だった ―結婚前と結婚後―
苦情
高校時代、先輩から手紙をもらった。渡した後、青春ドラマのように走って逃げた。逃げると追いたくなる私。(狩猟本能)
「僕はあなたが好きです」これが恋文というものかと思ったが、手紙の中にいやに「変」という漢字が多い。
「僕はあなたに変をしました」
なに、私にいつの間に「変」をしたのか。「変」をされた記憶がない。その後も「変」が続く。
「僕は変心で夜も眠れません」
この手紙は「僕は変心で寝不足になったという」私に苦情を訴えてきたと判断した。
追伸
苦情の先輩。後で聞いた話では家に来たらしい。
インターホンなどない我が家。玄関から声をかけたが、テレビを見て馬鹿笑い家族の耳には届かなかった。
諦めて帰ったそうだ。「変」な家族でごめんなさい。
純情
登校時「道を教えて」と車が停まった。
分かりやすい道を必死で考えて教えた。
なにかおかしい。車の中を見ると、下半身を出していた。
その後、学校へ着くと職員室へ真っ先に飛び込んだと同時に「ぎゃー」と叫んだ。
そして、先生たちに囲まれ説明すると。
先生は驚いた。「お前がそんなに純情だったとは」
私「なんですと!」
追伸
なぜ、男性は下半身を出すのか、ただのしまい忘れなのか。
先日、北国の東区に羆が出没。
時を同じくして北区で全裸男出没。
羆と全裸男が鉢合わせしたら、どんなことになるのか、とても心配している。
ウェルカム
家に帰ったら、玄関先に高校の先輩が困った顔で立っていた。
母が「お茶でもどう、上がって」。
先輩は明らかに固まっている。先輩は、私を呼び出しにきたのだ。
先輩は私の母の笑顔に負けた。
諦めたらしく友人Aの家を教えろと言った。
私は「行かないほうがいい」と言ったが、怒りが収まりそうにないので教えた。
母は「また、きてくださいね」と笑顔で見送った。
追伸
友人Aの家の前には、黒い外車と黒スーツの男の人がたむろしている。
私は幼なじみなので顔パスだが。
次の日「先輩きた」と友人に聞くと「こなかったよ」それは良かった。