2. 人との違い・良さを認め合う教育の重要性

2-4:ハルトラマン参上!

すると、体をめいっぱい動かしながら学ぶのだというのだ。

トランポリンに、ラダー、ボールやマット、言われるがままに購入した。そして実際に彼らがいいと思う方法、やりたいと思う方法を傾聴し、それを取り入れた授業カリキュラムを彼らと一緒に一から作り上げていった。

さぁ、受け皿は整った。あとはわたしの集客だ。だがこれが思った以上に苦戦を強いられることになる。広告を自分で作って印刷して片っ端から近くのマンションなどでビラ配り。汗だくで数時間があっという間に過ぎていく。

最初は一人で黙々とやり続けた。それでも一か月、二か月、音沙汰なし。もうあきらめようか。と、そう思った矢先、一件のお問い合わせが。そしてそこからぽつぽつ、とくるようになった。

トライアルレッスンを無料で提供すれば、たいていみんな興味を持ってくれた。それくらい内容は本当に自信を持てるものだった。そしてトライアルレッスン終了後のご父兄とのトークは、わたしの出番。8割以上の打率で、その場での即決入会につなげていくことができた。三十数名だった生徒数は一年後には百五十名を超えていた。

そして、最初はこんな校長頼りなさすぎてどうしようという顔で毎日みていたネイティブの講師たちが徐々に、ビラ配りに一緒に参加してくれるようになり、やがて、こいつがいなくなったらおれたちのお給料なくなっちゃうぞ、こいつがいないと集客できないのでまずいぞ、と思ってくれたようで、みんながわたしに英語を教え始めたのだ。