滞在最終日はカリフォルニアの中でも最も象徴的な場所であるビーチに行ってみることにしました。
カリフォルニアにはマリブ、サンタモニカ、マンハッタンビーチ、ベニスビーチ、ロングビーチ、など世界に名の知れたビーチが数多くあります。

私たちが滞在しているオレンジカウンティにもシールビーチ、サンセットビーチ、ハ
ンティントンビーチ、ニューポートビーチ、ラグナビーチなどのいかにもカリフォルニアらしいビーチが数多くあります。

その中で今回はニューポートビーチとベニスビーチに行ってみることにしました。
ニューポートビーチは、ひと昔前の原宿にあったような、こぢんまりとした可愛らしい雑貨を扱った店などが多く軒を連ね、ビーチ沿いにはお金持ちの別荘と見まごうばかりの住宅が並んでいるとても優雅な雰囲気が漂う街です。

意外とカジュアルでリラックスできて、温かく気取りがない人々でいっぱいで、年齢に関係なく誰もが楽しめるところです。
洒落たレストランもいっぱいあり、細やかですが、子供用のアトラクションもあります。

ニューポートビーチの手前のバルボア島からニューポートコーストまでは車ごと対岸へ渡してくれるオートフェリーがあり、陸地を回り込んで行くより二十分くらいショートカットできます。

ビーチの砂浜を何することもなく散歩しているだけでも、燦々と降り注ぐカリフォルニアの太陽と潮風に、心が洗われるような気がしました。
おもちゃ箱のような可愛らしい街であるニューポートビーチをあとにして、次にベニスビーチへ向かいました。

サンタモニカビーチから車で五分ほどの南側に位置するベニスビーチは、これぞまさしくザ・西海岸という感じの雰囲気で、駆け出しのアーティストたちが絵を描いたり、露店的な感じで何かを売っていたりしています。

水着でローラースケートを楽しむ女の子の感じが、まさに日本人が思い描くカリフォルニアのイメージそのもので、多くのアーティストがここでプロモーションビデオを撮っています。

前にも書きましたが、ベニスビーチはボディビルダーの聖地としても有名な場所で、前カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネッガーは、このベニスビーチの「Gold Gym」でトレーニングをし、ボディビルのコンペティションとしては最高峰のミスターオリンピアを七度獲得しました。

そのためベニスビーチは別名マッスルビーチとも呼ばれ、ビーチのど真ん中には体を鍛える器具がたくさん置かれていて、平日の夕方や週末は、カブトムシのように黒光りした筋肉ムキムキの人たちがここでトレーニングをしているのをよく見かけます。

ゴールドジムの中を見学したあと、車を他の車がたくさん止まっている路上の空きスペースに並べて止めて、三十分ほどビーチを探索しました。
そのあと車に戻り、何事もなく宿泊先に戻ったのですが、この時の駐車が、あとで私にとってとんでもない事件を巻き起こすことになるのでした。
 

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