ブルーライトに負けるな

1、2歳の子どもがスマホを持ち、器用に指先を動かしている姿を見かける時がある。

好きなキャラクターを見るために操作をすぐに覚える。興味のあることはどんどん吸収していく。スマホが昆虫や草花などであればどれだけ五感が育つのだろうと考えてしまう。

戸外に出て遊ぶことで当たり前に身体を動かすので体幹も育つ。そこに友だちがいれば共感したり時にはケンカも起きて刺激が山ほどある。

「ごめんね」「いいよ」「かして」「ありがとう」を繰り返しの中で学び、人間関係の基礎が育つ。

友だちや親とのやりとりの少ない中で育った子どもたちが親になっている。我を出す子どもに言い聞かせることが難しいケースが多い。

子どもの「我がまま」を腫れものに触るように扱うので、子どもは激しく言えば通ると勘違いする。エスカレートしてキレるように泣き叫ぶ。

そんな時に瞬時に子どもが黙る手段としてスマホやゲームを使う保護者は少なくない。子どもの気持ちを受け止めながらも言い聞かせることができない親が増えている。

息子もご多分に漏れずゲームに夢中の時期があった。長男の直太朗が5歳頃だったと思う。ゲームで遊ぶ時間を「15分間」と決めたのだが、時間がないとオシッコも我慢して夢中になるので、

「ゲーム脳になるぞ」と言い続けた。

ゲームをしている時には、言葉は届かない。

息子たちが風邪を引き静かにしていなくてはいけない時には「ビデオ」もたくさん使った。乳幼児にとってはビデオもゲームと近いものがある。遅かれ早かれゲーム、スマホに出会うが、なるべく遅い方が良い。視力にも影響する。時間を決める等「取り扱いの主導権は大人が持つ」ことが大事だと思う。

電車に乗っていた時に、駅で扉が開きベビーカーを押しながら親子が入ってきた。ベビーカーに座った2歳ぐらいの子どもと父親が既に言い合いをしている状態。

2歳ぐらいの子「見ない」

パパ「見るよ」

子「見ない」パパ「見る」 

「見ない」「見る」の押し問答は続く。

パパ「……」子どもを無視する。

子どもの気持ちを代弁すると、

子「パパお話ししよう。遊んでよ」