■2021年10月29日

昨夜は21時に睡眠薬を服用したが腰と脚の痛みが激しく、結果として3日連続で妻は朝まで激痛と闘った。今日は手術の日。医師から説明頂いた内容は2点。

・完治した時に座れるように安定性を確保することが目標。

・腰と左脚の痛みが和らぐかはまだ分からない。歩けるようになるかは未知の世界。

手術は予定通り8時30分に開始され、予定通り8時間で終了した。医師の説明では「左のあばら骨1本10センチを外して、人工腰椎と入れ替えるために導線を確保。あばら骨は再生できないが、死にはしない。

破裂した一番上の腰椎を取り出し人工腰椎と入れ替え、ボルト6本を背中から腹に向け装着した。手術中に肺に亀裂が入ったため、縫合し修復した」とのこと。

妻は人工呼吸器をつけ長い眠りに入った。落下時に打ち所が悪かった場合や、車輌が通過する場所だったら、はねられ即死したはず。今は多くの方の支援と奇跡の中で、妻は今も生きている。

入院した10月20日をマイナス9日と定め、本日までカウントダウンを繰り返してきた。手術した本日10月29日は、新たな妻が誕生したゼロの日と定めた。生まれ変わった日としてプラスでカウントしていく。

心拍数を知らせる機械音を聞きながら窓越しに月を見上げた。不思議な現象を私は思い返した。飛び降りた時刻と全く同時刻に、自宅に祀っていた義母の仏壇の鐘が二回強く鳴り響いた。

私は義母が何かに怒っているのかとドキッとした記憶がある。その直後、警察から妻発見の一報を受けた。「亡き義母が救った妻の命。大切に守ろう」と心に誓った。

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