殺すと脅されることも

もちろん良いことばかりではありません。4本電池を買った横浜の個人の方は「買った電池が使えない、お前10万円賠償して。もしお金をくれないと、今から高速で福井に行って殺す」と脅かされたこともありました。

そんなに怖くはないと思いましたが、たまたまそのとき、武生のある社長が来社しておられ、そのことを話したらその社長は心配してくださり一緒に会社で夕方まで待機してくださいました。

また、千葉のある男性は、電池を買って製品が悪いと言うので、私が賠償すると言っても、男性は納得せず、電話で喧嘩しました。

だんだん私の日本語が変なので日本人ではないとわかってから、突然その人は「私は韓国人で日本人が嫌いだから喧嘩したかった」と言われたこともありました。

製品をお客様に送るには最初、郵便局へ持っていきました。数がだんだん増え、多いときは100個ほどありました。郵便局へ運ぶのも大変でしたので、アコスの北村部長は某宅配便を紹介して、送料を安くしてくれるように交渉してくれました。

そして、日本電池工業会が制定している11月11日の電池の日および11月11日から12月12日までの電池の月では販売キャンペーンを大いに行いました。

集荷に来たドライバーさんからは「これほど出荷量があって。御社のネット通販は福井で一番でしょう」と言われました。

2年間で約5000万円の利益が出ましたので、以前HMDで出した赤字以上は稼ぎました。それで私の気持ちもやっと楽になりました。アコスに迷惑を掛けましたが、何とかして恩返しができたと思いました。

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