けがは間違って起こるものですが、病気はどうして起こるのでしょうか。これはいくつかの種類に分類することができると思います。

1つ目は、ウイルスや細菌、化学物質や花粉など外部から入ってきたものによって悪さが起こったり、それに身体が抵抗しようとして起こる現象です。

身体はうまくできていて、異物が入ってくると、それらから身体を守ろうとするはたらきをたくさん持っています。例えば熱を出して菌を殺したり、くしゃみや鼻水などを出して異物の侵入を防いだり、咳をして肺を守ったりします。

病気になると、安易に薬を使って症状を抑えようとする人も多いですが、実はこれは自己免疫作用を無理矢理止めているので、熱は下がっても細菌などを増殖 (ぞうしょく) させたり、花粉症の体質を悪化させる危険性もあるのです。

これらの症状は脳や身体の機能が自己防衛のために起こしています。でも、つらいので人は薬を使います。これも対処法としては正しいことです。しかし薬は正しい使い方をしなければならないことも事実です。

2つ目は、身体が自分から突然変異などを起こして細胞などが悪くなる状態です。簡単にいえば、がんなどがその例です。

がんは今まで普通だった細胞が、がん細胞へ変化し悪さをします。がん細胞は増殖が早く、普通の細胞が徐々にがん細胞へと置き換わって進行していきます。

この場合、がん細胞から普通の細胞を守るためには、がん細胞を切除したり、抗がん剤を使ってがん細胞の増殖を止めなくてはいけません。この2つ目については、脳だけの力ではどうしようもありません。

3つ目は、いわゆる脳のはたらきによって起こる病気で、実はこれが病気の中で最も種類が多いのではないかと思います。

例えば高血圧や糖尿病などの成人病といわれるものも、言い換えれば脳の指令による病気なのです。

高血圧は、心臓から血液を送る圧力や戻る圧力が基準値よりも高い病気です。それにより、血管にダメージを与えたり、身体に負担を与えてしまう可能性があります。

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