病院では治らない痛みがある

ほとんどの方が何か痛みがあったとき最初に行くのは整形外科だと思います。

そしてレントゲンを撮ってもらって「うーん、骨に異常はないなあ、痛み止めを出しておくから」でおしまい。

処方された薬を飲んでもさほど効かないし、もらったシップでかぶれてしまって……結局痛いままってことありませんか? でもそれって先生がヤブなわけではないのです。

整形外科の先生はまず、骨折など骨の損傷を疑います。だからレントゲンを撮って骨に異常がなければ、痛み止めの薬やブロック注射で、つらい痛みを取ってくれようとします。

しかし、身体にとって痛みとは、異常を知らせる警報装置です。火災が起きているから警報が鳴っている、でもうるさいからと警報を切ってしまうと火災は広がってしまいますよね。

何か原因があって痛みがあるのに、痛みだけ取ってくれて「様子を見てね」と言われたから様子を見ていると、痛みの原因となっている部分がどんどん進んでしまいます。

私自身は十九歳のときに三段の階段から転落して左膝をついて痛めましたが、すごく痛いのに何度整形外科に行っても「異常はないね」と言われて、様子を見た結果今も痛いままになってしまっています。

約二十年たった今では普段は痛くないものの、うっかり左膝をついて激痛でのたうち回るということも。

子供と目線を合わせるためにちょっと膝立ちをしたときに、買ってきたお米を床下収納にしまうためにしゃがんだときに、顔に鍼をする美容鍼の施術をするため膝立ちするたびに、仕事でもプライベートでも、ひやひやしながら膝をつくのはとてもしんどく感じます。

病気や事故など、何か突発的な原因のあるケガでなければ、痛みはある程度予防ができます。また痛くなった後でも、適切な処置をすることで後に残る痛みが軽減できることがあります。

痛いときに適切な処置をしていないと、異常を残したまま治ってしまうのです。また、整形外科でレントゲンを撮ってもらって特に何もないねと言われた場合、年だから仕方ないねと言われた場合、接骨院(整骨院)もしくは鍼灸院にお任せいただいたほうが効果的なこともあります。

次回以降の記事で解説していきたいと思います。
また、早く知りたい、全文を読みたいという方は書籍をぜひご覧ください。

 

【イチオシ連載】「子どもが苦手だった」看護学生の価値観を大きく変えたのは…

【注目記事】あの日深夜に主人の部屋での出来事があってから気持ちが揺らぎ、つい聞き耳を…

【人気記事】ある日突然の呼び出し。一般社員には生涯縁のない本社人事部に足を踏み入れると…