第3章 パパの心と行動をプラスにする33のプチ工夫
②自分がいない時の事件、心得3つ!
自分がいない時は、アドバイスもコメントも不要。「ありがとう」の一言でリビングの平和が保たれます。
③ママとの議論は負けるが勝ち
負ける、損をする。人間の不快感情が刺激されるので、どうしてもイライラしますよね。そしてお互いの正しさがぶつかり合う。これが、口論の元になります。
私達は、「自分の正しさ」で生きています。ですから、その正しさが伝わらなかった時、論破された時は、敗北感に苛まれ、落ち込んでしまいます。ですが、目的が叶うのであれば、文句を言われようが論破されようが、気にしないようにする。これも作戦の一つです。
次男の送迎についての事例を紹介します。
どうしても今日中に仕上げなければいけない仕事が入りました。必要な作業時間は2時間。でもその日に限って、ママから2時間、次男のサッカーの練習会に付き合ってあげてと、リクエストがありました。
ここで正論を伝えて戦ってもよかったのですが、僕が取った選択は、パソコンをこそっと持って次男と外出。次男の練習会を見学せずに、予定通り仕事をしました。帰宅時にサッカーを見ず、仕事をしたことを報告すると、想定通りママから散々文句を言われました。
もちろん反論しようと思えば出来ましたが、それはしませんでした。ママのリクエストの最大の目的は、次男の送り迎えをすること。僕の目的は2時間仕事をすること。お互い最低限の目的は達成出来ていましたので、ここが落としどころでした。自分にとってママを論破するより、2時間仕事が出来た方が価値が高いからと判断し、敢えて負けを選択しました。
ポイントは、「本当に得たいものは何か?」と、セルフトークすることです。得たいものを手に入れるのに、必ずしも論破は必要ありません。
本当に自分が欲しいものは何か。
激論して、相手に正論を理解させるのにエネルギーを使うのか。それとも、得たい成果のために、敢えて敗北の道を選ぶのか。余計なエネルギーは使わず、敢えて勝たせるくらいの気持ちでいると、楽になると思います。