④親族間の交渉の大原則
家族は全員大切。これは疑いない事実だと思います。しかし、妻と自分の両親の意見が異なった際、パパとしてはどう対応すべきでしょうか。
これは、非常に悩ましい問題です。なぜなら、それぞれの立場で「自分が正しい」と思っていますし、何が正解なのか、ベストな選択は何なのか。親族間の揉め事では、家族が複数あるため、調整することがとても厄介です。
だからこそ、パパとして大切なスタンスがあります。それは、「僕はママの味方だよ」というポジションを明確に取り、常にセルフトークに加えておくことです。
例えば、親の介護。一般的には、親や兄弟間で調整して、どのように介護を分担するかを決めると思います。数年前、母親の介護について、私達、兄弟3人で話し合いました。父とは離婚しているので、私家族、妹家族、弟家族3家族のすり合わせが必要となります。
特に重視したのは、それぞれの家庭でパートナーとしっかり話をするように徹底したことでした。そのために、我々3兄弟が、同じ情報を持ち、3兄弟である程度の方向性を検討する形にしました。
3兄弟で決めた方向性を各家族で検討してもらい、それぞれの家庭で出た意見を私達3人で話し合うというスタイルを取りました。その結果、各家庭、大きなトラブルなく話し合いが出来たと思っています。
その中で一番重視したのは、「それぞれの家庭内で、パートナーの意見を尊重すること」です。
これは、私達の祖母の介護の時の教訓がありました。祖母の介護の際、父親兄弟間で相当揉めたようです。結局父親が介護を一手に引き受けました。しかし父親と母親が十分に話し合っておらず、母親の中で、納得感がないまま、祖母の介護が始まりました。
このようなことを間近で見ていた私達は、パートナーとの合意の大切さを身に染みていました。だからこそ、まずはパートナーと合意をすることを優先しました。
優先順位を間違うと、離婚の可能性も出てきます。「ママを味方する」というセルフトークで、親族間トラブルを乗り切っていきたいですね。
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