もちろんドクターにかかり、胃薬も処方してもらっているが、長い間薬を飲み続けるといい加減嫌になる。自己判断であるが、もともと薬は体にとって自然なものでなく、なるべくなら飲まないことで体が維持できれば一番良いことだと考えている。
このために今回の点滴生活では、なるべく自分の力だけで回復したいと考えて、それまでの薬は一切やめて、胃袋の具合を慎重に見極めながらゆっくりと、その回復を待つことにした。何とかなるのではという予感もしていたが、今では元に近い状態までになった。
一日の食事のなかでも夕食などは最高の気分で、しがらみなく食べられる一日で一番の美味しい食事である。食べるために生きていると言っても全く疑いの余地もない。なのだが、食べ過ぎが祟り、結果としてメタボ体になり、ジムなどに行きながら必死に身を引き締める人も多い。
しかし、この努力にあえて進言させてもらうと、経済的にも非常にもったいなく不経済であり、時間までも浪費しているように思えて仕方がない。食べ過ぎていることは過ぎている分だけ食費を使い、その後に代償として身を削ることにお金を使うことになる。
確かにジムなどは体力維持や向上などのために効果を発揮するものではあると思うが、メタボ体を絞るだけのものであれば、食生活を変えることを第一に考えた方が良いような気もするが、余計なお世話かもしれないかな?
今の時代は、食のグローバル化に伴って何でも好きなものを食べられる社会風土が築き上げられている。このために、ついつい過食をしてしまう。
つまり、よくいわれている腹八分目の昔話よりも現在は腹六分目で十分であり、その方が過食を防ぐことに繋がるのではないかと考えるが……。
とにかく老体を維持していくことは、若い時に考えられないような、努力をしなければならないことだけは確かである。第一義的には食事の量や内容などの質を考えた食生活を心掛けることであるが、特に体からの危険信号は見逃さないようにしなければならない。
その危険信号とは痛みや痒みに関することであり、なかでも大きなサインとなる内臓などからの痛みには、手早く対応する必要がある。様子見はリスクを封じ込んでしまい、手遅れ状態となることを覚悟しなければならない。とにかく早め早めに対応することである。
【前回の記事を読む】重要なことは、今生きている事実と内面的な充実を図りながら何をしていくのかということ