第3章  神様が用いる手段は「血の契約」 

多くの人々が、サタンがもたらす災いであるのに、「神様はなんてひどい災いを人々にもたらすのか?」と、神様の尊厳を損なう考えを持たされています。

しかし、サタンこそが、「盗む」「滅ぼす」「殺す」などの疫災を人類にもたらすのであって、それは「この世の支配権」が、アダムから奪い取られサタンの手中にあったからです。そしてサタンは現在に至っても、無知な人々を惑わし、災難で苦しめるのです。

「マタイ」4:8再び悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、世の中のすべての王国とその栄華を見せて、4:9悪魔は言った。

「もしあなたがひれ伏して私を拝むなら、これらのものすべてをあなたにあげよう」(著者注:アダムから奪って法律的にサタンの所有物になっていたからこう言える)

「ルカ」4:5そしてまた、悪魔はイエスを高い山に連れて行き、一瞬のうちに世界のすべての王国を見せた。4:6そして悪魔は彼に言った。

「これらの国々の権威をすべてあなたに与えよう。彼らの栄光も。これは私に引き渡されたのだから、私の望む者には誰にでも与えるのです。

「Ⅰヨハ」5:19わたしたちは、自分たちが神から出た者であることを知り、全世界が悪い者の支配下にあることを知っています。しかし、イエス・キリストの十字架の死とよみがえりこそ、創世記3:15節の、神様のサタンへの宣告の成就にほかなりません。

アダムが神様との契約を破って、園を守っていなかった(サタンの活動を許していた)ため、木の実を食べることになってしまった顛末の後始末として、「アダムの原罪」を贖うための、神様の意志と働きの結果です。

「ホセア」6:7ところが、彼らはアダムのように契約に背いた。そこで、わたしに対して嫌というほど不誠実となった(著者注:アダムが「園を守り、管理すること」は契約(サタンを活動させないこと)でした。しかしアダムはその義務を果たさなかったのです)。

「創世記」3:15そして、わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵愾心(てきがいしん)を置く。彼(イエス・キリスト)は、おまえ(サタン)の頭(主権)を踏み砕き(霊の死と恐れを無力にし)、おまえは、彼(キリスト)のかかとにかみつく(救いの妨害・攻撃者となる)。